Ccfolia Log

歳納京子

31+1d10　登場/リザレクト (31+1D10) ＞ 31+9[9] ＞ 40

歳納京子

首をかっくんかっくん、と揺らして。
暑い日であるというのに厚着をした金髪の少女は、椅子に座っている。

歳納京子

ラビリスタの声が引き金になったか、ぱっちん、と体を起こし。

歳納京子

「よっすよっす！今日はよろ……うぉっ！？」

歳納京子

目の前ですっころんだノノに、慌てて駆け寄る。

歳納京子

「ん～、大丈夫？火傷とかしてない？」

歳納京子

すぐさま、持っていたハンカチをノノに手渡し。
自らは、近くにあったタオルで零された液体を拭いている。

歳納京子

ノノにピースサインを返し。
にかっ、と笑う。

歳納京子

……いやー、ノノって子、自分からお茶を入れようとするなんて偉いな。
アンドロイドって聞いてたけど、RBみたいに人と大差ないね。

歳納京子

とか思っていると。
周りのざわめきに、ドアへと注目が集まる。

歳納京子

……いつの間にか液体が消えている。けれど、近くにあったのは小さなゲート。
……手が取っても早い……！なんて、ラビリスタに目を向けつつ。

歳納京子

「……む」
ごくり、と唾を飲んで椅子に座り。

歳納京子

いつも聞く任務通達が、少し新鮮に聞こえる。
姿勢を正して。

歳納京子

ふんふん、と目を向ける。

歳納京子

じじーーー、っと見つめる。
「これが……何か関係が？
　パッと見普通の生配信のように見えるけども……」

歳納京子

これは日常風景。けれど、ここに持ってこられるのは類を問わず非日常。
一体、何が起こっているのだろうか、と暑さを問わず汗が出ていく。

歳納京子

何だか楽しげだなぁ。入るのはともかく、楽しんでるのは良いじゃん……？
なんて、仕事とは別物の感想を抱いていれば。

歳納京子

「……なっ！」
がたん、と机を揺らすも、向き直り。

歳納京子

ごくり、と唾を鳴らし。両手を握りしめる。

歳納京子

「……えっと、この人は怪我とかない？」

歳納京子

そうか、CGとかの線も……いやでも、よく気づいたな……！？
ミックスや、ラビリスタ……医者や研究者だったっけ……流石だなぁ……。

歳納京子

よかった……と、内心胸をなでおろしておく。

歳納京子

「ななっ……！？じゃあ、そこの調査に行こうとしても、情報がないから無理……！？」

歳納京子

わわっと、姿勢を立て直し。

歳納京子

こくり、と頷き。

歳納京子

「今回は怪我はなかったみたいだけど……次はどうなるかわからない
　……だからこそ、調査に行かないと、ってことだね！」

歳納京子

日常が奪われる────。
ぶるり、と寒くもないのに震え。

歳納京子

ありがとうございました～、とメイプルにお礼と共に両手を振り。

歳納京子

その後についていったノノに関心。
すぐさま足を動かさないと、という気力が伝わってくる。

歳納京子

「あはは～……まあ、それくらい急がないといけない事件だしね」

歳納京子

相変わらずなキャロルに、手を振っておき。

歳納京子

「あーっと。
　ソフィだっけ、あんま任務になれてないなら……ゆっくり行こうか？」

歳納京子

床に零したままの液体を拭いたまま、顔をソフィに。
当てつけでもない。ただ何となく放置が気になるだけ。

歳納京子

「そっか！こんなんでも、まあ私も緊張しっぱなしだからさ～
　ミックスも医者みたいだし、二人には助けてもらう事になりそうかも」

歳納京子

ミックスにお礼を言いつつ。
三人で片づければ、いつの間にか綺麗になったようで。

歳納京子

「ふぅ～……ありがと！
　やー、私は天才だけど、経験しかないエージェントだからさ」

歳納京子

「こっからは非日常に入るから、色々大変なことが待ってそうだけども……
　……でも、二人とも、あとみんなとも、よろしくねっ！」
手で額の汗を拭く。

歳納京子

あはは、と笑い。バッグを持って、退出準備。

歳納京子

「ん！おっけー！」
返しに、ニカっと笑う。

歳納京子

キャロルが相変わらずなのは、人を見る目がある事も変わらない。
エージェントとしてよく見ているなと思いながら。

歳納京子

うっし、行こうか！と、ソフィとミックスに伝え。
バッグを背負い直し、扉を出る。

歳納京子

ふふん、と鼻息を零しながら歩く厚着の少女。

歳納京子

彼女は最近までUGNイリーガルであったが、最近エージェントへと昇格した。
その疲れのためか目を何度か擦り、あくびが軽く挟まっている。

歳納京子

……だからこそ、仕事の方は気を引き締めないといけない。
私のミスで、誰かの非日常が壊れるなんて、絶対にしてはならない。

歳納京子

それに───被害者の人も気になる。
彼は一般人。
立ち入ってしまった罪はあっても、非日常に巻き込まれる罰はないはずだ。

歳納京子

そして、エージェントの最初のひと仕事！
……うぅー、緊張する！

歳納京子

そんなことを思いながら。

歳納京子

ようこそ
日常を守るために私たちは─────非日常へと踏み込む。

歳納京子

歳納京子

歳納京子

歳納京子

40+1d10　登場/リザレクト (40+1D10) ＞ 40+10[10] ＞ 50

歳納京子

「……！？
　え、どったの？」

歳納京子

病院の椅子、ミックスの隣。
彼女スマホに写された情報を首を伸ばして覗き込んでいる。

歳納京子

「しんてきがいしょう……？？
　あ、ミックスは医者だから……そういうのに詳しいのか」

歳納京子

「……ふんふん、つまり……動画にあることは間違い、っていう感じ？」

歳納京子

んんん～～、と両腕を挟んでぐぐっと唸る。

歳納京子

「確かに、UGNとしても非日常があるって公に言えないもんね～……
　んでも、それだと……なんかもやっとするな……」

歳納京子

UGNエージェントとしては、ミックスの意見を採用し。
配信者の要望には応えない、というのが定石だろうが。

歳納京子

「なんか、嘘ついてるみたいだなーって」

歳納京子

ぱたぱたと足を揺らす。

歳納京子

おっ！そう思う？と、賛同してくれたソフィにニカっと笑う。

歳納京子

「もちろん隠さないといけないんだけど……
　あーでも、怪物がほんとにいるって伝えたら、今度はこっちが頭おかしいみたいに言われるし……」

歳納京子

頭をガジガジと掻き。

歳納京子

「……えーっと……どうしよ？」
ミックスにちらりと目を送る。

歳納京子

非日常を隠すには嘘が必須となる─────
教えられてきたことではあるが、いざ人に隠し事をするとなると気が引けてしまう。
そんなわがままを、医者の彼女に零してしまう。

歳納京子

「……あ、確かに
　レネゲイドも新種の動物だし、嘘はついてない……かな」

歳納京子

ふんふん、と頷き。
納得したかのように、ふんむとさらに大きく頷く。

歳納京子

「ソフィは……どう？
　嘘はダメってさっき言ってたけど、ミックスのは嘘でもないかな」

歳納京子

金色の髪を揺らしながら、隣にいる彼女に尋ねる。

歳納京子

口がバッテンになる。
確かにそうだ。

歳納京子

「ん〜……確かに立ち入り禁止には入ったけど、人に危害を加えた訳では無いし……
　なんなら、自分が貰ってるわけだから」

歳納京子

「私は悪い人ではないとは思う……
　いい人でも、ないのかもだけどね」

歳納京子

あはは、と軽く笑い。

歳納京子

「おっ！じゃあお待ちかねだねー！」
帽子がぽふっと音を立てる。
ラフィに、こくりと頷き。

歳納京子

50+1d10　登場/リザレクト (50+1D10) ＞ 50+2[2] ＞ 52

歳納京子

「あ。
　……えーーっと……」
頬をかいて、視線が泳ぐ。
出会う口実が考えてなかった……

歳納京子

ちら、とソフィに助け舟を求める。
彼女ならRBの柔軟な発想で何とか……！

歳納京子

「おぉっと……！？」
その勢いに思わず身をたじろいで。

歳納京子

「……だからこそ、秘密中の秘密……
　隠されたその場所で謎があるなら暴こうとしてるんだ？」

歳納京子

ちらっ、と顔を出して口を挟む。

歳納京子

「まー、それをしても変わりたいって人だっているとおもーよ、私もそーだし」

歳納京子

「いやいや！むしろその逆で！
　その子の言う通り、ノリちゃんがいるから来たの！」

歳納京子

「そう─────
　この世で唯一1人だけ、秘密を知る君に！」
ぴしっ！と指を指す。

歳納京子

「んーー！私はまだファンじゃないけど！
　天才の私からしたら、光るものがある……気がする！」

歳納京子

嘘はついてない……うん。
どうやってこんな場所を知ったのか、とか嗅覚は鋭いんだろうし。

歳納京子

「そうそう！1000年に……いや、1001年に見る逸材かも！
それで……その場所は、誰にも教えるつもりはないんだよね？」

歳納京子

お調子者なりに、笑いかけてそう話す。
ミックスとソフィの言葉に苦笑い。

歳納京子

「……」
この人は這い上がるために、大切なもののために自分の身を犠牲しても構わないような……
今にでも、動き出してそこに行きそうだ。

歳納京子

「……」
その動画を横目に。

歳納京子

「……その"生きる"ためにはさ！」

歳納京子

帽子を少し上げて、彼に目を向ける。

歳納京子

「こんな大玉一発打ち上げて、それで終わりじゃもったいないと思うんだ！」

歳納京子

がしっ、と勢いに任せて突っ込み。彼のベッドの手すりを握る。

歳納京子

「せっかく怪しいものを見つけられる、天才的なセンスがあるのに……
　一度暴いただけで、そこでおしまいになったら、色々……勿体ないと思う！」

歳納京子

「……つまり！」

歳納京子

「私が、あなたの動画配信の手助けをする！
　もっと注目されるような動画を作って、世の中をわっと騒がしてみようよ！」

歳納京子

京子は別に動画撮影などの経験がある訳でもない。
動画もよく見るわけでは無いが、そう約束する。

歳納京子

「……その代わり！
　その危ない情報は、私に見せて欲しい
　それで……リスクを私たちに背負わせて欲しい」

歳納京子

「……うっ。悪者か……」

歳納京子

「……でも、この人の大切なものを勝手に取り上げようとするってのは……
　そっちも悪い気がする」

歳納京子

「…………それは……
　……んむ」
何かを言いかけようとしたが、口が止まり。

歳納京子

「ぅ……」
口を閉じたまま。

歳納京子

話に頷いて、メモを取り。

歳納京子

「とりあえず……ありがとう
　わざわざ無理言っちゃったし、なんか出来ないか考えてみる」

歳納京子

ぺこり、と頭を下げる。

歳納京子

「うぅー……今は言えないのは確かで、その……モヤッとさせてしまうのは確かだから……その」

歳納京子

「……なにか言えることがあれば、あなたに伝えるから
　今は……我慢しかして貰えなくて、ごめん」

歳納京子

もう一度、頭を下げて。バックを探る。